まだ季節を部屋で感じることが出来た頃さ
逢うことだけが二人のコミュニケーションだったね
湘南の海に昇る朝日を眺め
緑色の古くさい電車に手を振った
そんな時代を二人ですごしていたことが
今思えば遙かな夢のようだね
目の前にいる君を見てそう思う
過ぎ去った懐かしい瞬間が今駆けめぐる
あのとき二人で創った物語はいつしか…
時の彼方に置き忘れた
あのとき二人が求めていたものはたぶん…
今わかった気がした
街も変わり人も変わり、時代も変わったね
でもよみがえる面影はあのときのままさ
突然に幕を開けた都会の片隅で
もういちどめぐり逢えるなんて夢にも思わない
何を求め、何を捨てて、何を夢見ていたのか
あの頃の幼い二人にはわからなかった
時間を止めたのは俺の方からだけど
かすんでいた遠い景色が突然流れ出した
あのとき二人で歌ったあの唄は今はもう…
歌詞を忘れたラブソング
あの時二人が失っていたものはきっと…
今わかった気がした
今はじめて気が付いたことたくさんあるよ…
書き直したラブソングは
時を超えて君に送るよ 70s girl…
今出会えた気がする
“ 昔の恋人に贈った唄です ” by Hideto